世界最大の時計見本市として、
「watches & wonders geneva」※1と呼ばれる
有名なイベントがあります。
そのイベントではROLEXなどの有名なブランドが
新作発表をおこなっています。
その他にも、SWATCH GROUP(スウォッチ・グループ)」の
「TIME TO MOVE(タイム・トゥ・ムーブ)」※2などの
有名な時計ブランドの発表などを行うイベントがあります。
それ以外にTIME TO WATCHES(タイム・トゥ・ウォッチ)と
呼ばれるイベントがあり、そのイベントでsinn(ジン)※3と呼ばれる
時計のブランドが新作発表をおこなっていました。
今回はそこで発表されたsinn(ジン)の新作時計について、
紹介していきたいと思います。
※1
ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ
SIHH(Salon International Haute Horlogerie)、
「ジュネーブサロン」と呼ばれていた
高級時計の見本市が前身。
2020年から「watches & wonders geneva」と
名前を変えて開催。
リシュモングループと呼ばれるカルティエ、IWC、
ランゲ&ゾーネなどといった高級時計のブランドで
集約されているグループが中心となっておこなっています。
https://www.watchesandwonders.com/en/geneva-2022/event
※2
「watches & wonders geneva」に参加していない
ブランドで開催された別のイベント。
https://www.timetowatches.com/
※3
視認性、機能性を重視したプロユース向けの
時計を製作しているブランド
EZM1.1S
出典:Sinn
■ムーブメント
Sinn SZ01(自動巻/28石/28,800振動)
特殊オイル66-228(-45℃から+80℃での精度保証)
■機能
時・分
クロノグラフ(センター配置の60分積算計)
デイト表示
■ケース・ベルト
ケース:ステンレススチール
ベルト:シリコンストラップ
(ビンテージ仕上げのカウレザーストラップ1本を付属)
風防:両面無反射サファイアクリスタル
特殊結合方式の両方向回転ベゼル
リューズ:ねじ込み式
プッシュボタン:ガード付き
裏蓋:ステンレススチール、ねじ込み式
防水性能:20気圧防水
負圧耐性
Arドライテクノロジー搭載
■サイズ・重量
ケースサイズ:直径43mm×厚さ16.4mm
重量:106g(ベルトを除く)
ベルト幅:22mm
■その他
世界限定500本
保証期間:3年
税込予定価格 ¥913,000
(税別予定価格 ¥830,000)
2022年今夏発売予定
■所感
文字盤左側にリューズ、プッシュボタンを
搭載したクロノグラフ。
ただし、通常のクロノグラフに用いられる30分積算計、
12時間積算計、秒針といったインダイヤルと呼ばれる
文字盤の中の小さな文字盤は配置されていません。
秒と分積算計に特化したスタイルとなっています。
クロノグラフでありながら、文字盤内がスッキリとしており
視認性が高いデザインとなっています。
※一般的なクロノグラフのデザインについては、
のちほど似た様なデザインの新作がありますので、
そちらをご覧いただければと思います。
デザインとしては黒を基調としたデザインとなっています。
また、ブランドロゴ、デイト表示などを赤で印字し
目立ちにくいデザインとなっています。
視認性だけではなく、-45℃から+80℃での環境での
精度を保証するオイルを使用していたりと
実用性に長けた腕時計となります。
ベルトについては、シリコンストラップもしくは
付属のレザーベルトを使用となっています。
お好みに合わせて使用することが可能です。
黒系統の時計でありながらも、見やすさなどの
使い勝手も考慮されています。
この辺りは、プロユース向けの実用時計を作成している
ジンならではといったところ。
性能面に関しては申し分なく、 デザインなどの
決め手があるのなら購入を検討することをおすすめします。
ただし、世界限定500本となっています。
気になる方はお早めに。
U50.S.BS
出典:Sinn
■ムーブメント
SW300-1(自動巻/25石/28,800振動)
■機能
時・分・秒(センターセコンド)
デイト表示
■ケース・ベルト
ケース:Uボート・スチール
ベルト:シリコンストラップ
風防:両面無反射サファイアクリスタル
特殊結合方式の逆回転防止ベゼル
リューズ:ねじ込み式
裏蓋:Uボート・スチール、ねじ込み式
防水性能:50気圧防水
負圧耐性
■サイズ・重量
ケースサイズ:直径41mm×厚さ11.15mm
重量:74g(ベルトを除く)
ベルト幅:20mm
■その他
世界限定500本
船級・認証機関DNV(旧ゲルマニア・ロイド)検定済み
税込予定価格 ¥572,000
(税別予定価格 ¥520,000)
2022年今夏発売予定
■所感
限定モデルのダイバーズウォッチ。
リューズが時計の4時の位置に配置されていて、
手の甲に当たらないように配慮の上にそうなっています。
防水性能としては水深500m(=50気圧)の
防水性能を備えています。
高い防水性能を持っていながらも厚さは11.15mmと
厚みがあるデザインではなく、またベルトを除いた
重量も74gと軽めで、着けごこちが良いと感じられる
重さとなっています。
一般的なダイバーズウォッチの重量と比べると、
かなり軽い部類となっています。
腕時計の重量といった観点から見ると
着け心地の良い重量ではと考えます。
黒を基調とし、文字盤が青色のデザイン。
また、文字盤の視認性も先程同様に見やすくなっています。
ベルトについては、シリコンストラップとなっていますが、
メタルブレスレット使用のものもある様です。
ただし、価格が599,500円(税込)と27,500円上がります。
■参考URL
103.TI.AR
出典:sinn
■ムーブメント
Concepto C99001(自動巻/25石/28,800振動)
■機能
時・分・秒(スモールセコンド)
クロノグラフ(30分積算計、12時間積算計)
デイデイト表示
■ケース・ベルト
ケース:ピュアチタン
ベルト:ピュアチタンブレスレット
風防:両面無反射サファイアクリスタル
リューズ:ねじ込み式
プッシュボタン:ガード付き
裏蓋:サファイアクリスタル、ねじ込み式
特殊結合方式の両方向回転ベゼル
防水性能:20気圧防水
負圧耐性
Arドライテクノロジー搭載
■サイズ・重量
ケースサイズ:直径41mm×厚さ17mm
重量:69g(ベルトを除く)
ベルト幅:20mm
■その他
保証期間:3年
税込予定価格 ¥616,000
(税別予定価格 ¥560,000)
2022年今夏発売予定
■所感
「EZM1.1S」は秒針などのインダイヤルを用いていない
クロノグラフでしたが、こちらは秒針や積算計といった
インダイヤルを文字盤内に使用している、いわゆる
一般的なクロノグラフのモデル。
文字盤内にインダイヤルがあることもあり、
ぱっと見はごちゃごちゃしている様にも
見えなくはないですが、視認性は高いです。
(引いて見てみるとわかりやすいと思います。)
ベーシックなタイプのクロノグラフといった感じです。
また、過去に販売されていた「103.TI.〜」と
呼ばれるモデルの復活の様です。
(そのまま復活というわけではなく、
仕様などは変更となっています。)
■参考URL
なお、今回発表されたモデルの中で
唯一限定モデルではないモデルとなります。
556 series
出典:Sinn
■ムーブメント
SW200-1(自動巻/26石/28,800振動)
■機能
時・分・秒(センターセコンド)
■ケース・ベルト
ケース:ステンレススチール
ベルト:バタフライバックル付きキャンバスレザーストラップ
風防:両面無反射サファイアクリスタル
リューズ:ねじ込み式
裏蓋:サファイアクリスタル、ねじ込み式
防水性能:20気圧防水
負圧耐性
■サイズ・重量
ケースサイズ:直径38.5mm×厚さ11mm
重量:65g(ベルトを除く)
ベルト幅:20mm
■カラー
アクアマリンブルー
エメラルドグリーン
カーネリアンレッド
シトリンイエロー
■その他
世界限定各400本
税込予定価格 ¥275,000
(税別予定価格 ¥250,000)
2022年今夏発売予定
■所感
ジンが展開しているモデルの中でも、時計の必要最小限の
機能のみに特化したとてもシンプルなモデルを展開している
556シリーズの限定カラー。
実用性を重視した時計作りをしているジンの中で、
宝石の色からインスピレーションを得たモデルで、
実用性だけでなくデザインも重視したモデルと感じています。
シンプルさの中にデザイン性も考慮されており、
使い勝手の良いモデルではと感じています。
ロレックスのオイスターパーペチュアルや、
今年新たに発表されたブライトリングのナビタイマーのような
多色展開をしているモデルと似た印象を感じています。
■参考URL 腕時計の典型としてオイスター パーペチュアルは、時代のムーブメントを踏襲しながらロレックス創立時の遺産を継承している。R…
色合いの好みは人それぞれあると思いますので、
一概にどれが良いなどと言えるものではありませんが、
今までにない面白い試みをおこなっている様にも
感じます。
ただし、こちらのモデルについては各限定400本。
「アクアマリンブルー」については、
ロレックスで価格が暴騰していたモデルと似たような
色合いをしており、同様のことが起こらないように
なればなと感じています。
■参考動画
価格については、今回紹介されているモデルの中でも
一番安い価格となっています。
また、本数限定のモデルとなっていますので、
良いモデルがあると感じたならば行動はお早めに。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
全体的にジンらしさであるプロユース向けの腕時計が
メインではありましたが、そこにデザイン性も
加わったモデルも登場したということもあって、
今までとは異なったラインナップの様にも感じます。
華やかさなどを感じる時計をメインに作っている訳ではないので、
ロレックスなどと比較した場合は、物足りなさを感じることも
あるのかもしれません。
デイリーユースなどで実用的に使用できるモデルが
メインの時計を製作しているので、そういったところに
プライオリティを置く方にとっては良い選択肢となるのではと
考えています。
参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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