こんにちは。yutaです。
今日は時計ブランドについて紹介していきます。
なお、以前まではnote及びInstagramにて投稿をしています。
下記にリンクを用意していますので、興味がありましたら
ご覧いただけますと幸いです。
■note
https://note.com/yuta_wac
■Instagram
https://www.instagram.com/watch.asset.consultant/
創業からの歴史について
会社の名称は、
「International Watch Company」
(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)
その頭文字をとって「IWC」となっています。
会社はスイスの会社となりますが、社名表記が
英語表記なのは、創業者がアメリカ人であったためと
言われています。
また、当初の創立目的としてはアメリカ市場向けに
高品質の懐中時計を製造することでした。
そして、スイスが誇る優秀な時計師の技と、
最新の製造技術、近隣にあるライン川の水力発電を利用し
それを可能としました。
IWC初期
ジョーンズが米国に帰国した後、シャフハウゼンの
実業家であったラウシェンバッハ家の
ヨハネス・ラウシェンバッハ・フォーゲルが受け継ぎます。
その後、ヨハネス・ラウシェンバッハ・シェンクが事業を相続。
1885年、時間と分をデジタル表示する「パルウェーバー」システムを
搭載したポケットウォッチを開発。
出典:IWC
1899年、記録されている最初のIWC製の
女性向け腕時計が発売。
出典:IWC
そしてヨハネス・ラウシェンバッハ・シェンクがなくなると
その娘ベルタ・マルガレータの結婚相手である
シャウハウゼンの実業家、エルンスト・ヤコブ・ホムバーガーが
事業を引き継ぎます。
そして、腕時計製造に本格参入していきます。
腕時計参入
1915年、IWC初の腕時計専用ムーブメントを開発。
1936年、「スペシャル・パイロット・ウォッチ」を発表。
こちらは、現在も展開されている「パイロット・ウォッチ」と呼ばれる
コレクションです。
そして1939年、2人のポルトガル商人から高精度の
懐中時計用の機械を使用した大型の腕時計の注文を受けて
「ポルトギーゼ」が誕生します。
こちらも現在展開されているコレクションの1つです。
今あげた2つのコレクションは、現在のIWCを代表する
コレクションとなっています。
戦後の時代の変化
戦後の時代の変化によって、一般の生活に電化製品が
浸透していきます。磁気を発生する機器の増加によって
機械式時計の精度に影響を及ぼすようになっていました。
1948年、ムーブメントを磁気から守る高い耐磁性を持つ
「パイロット・ウォッチ・マーク11」が登場。
元々は、軍用時計として用いられ英国軍向けの
パイロットウォッチとして作られました。
マークシリーズと呼ばれる由縁は、文字盤に三角形のマークを
用いたことがマークシリーズの始まりと言われています。
そして、1955年に誕生した「インヂュニア」は
そのパイロットウォッチの耐磁技術を転用したものと
言われています。
969年には、IWC初のダイバーズウォッチである
「アクアタイマー」が登場。
といった流れで新たなコレクションが登場していきました。
クオーツショックによる影響
クオーツショックによる影響を受け、スイス時計界で発足した
クォーツ式腕時計用ムーブメントベータ21の開発に参画。
WCでは「ダ・ヴィンチ」と呼ばれるコレクションに
初採用されました。
出典:IWC
ちなみにこのクオーツムーブメントは、
ロレックスでも使用しており、ベータクォーツ(REF.5100)と
呼ばれるモデルを発表しています。
なお、量産はしておらず試験的なモデルと見る声が多いです。
そして、1976年にジェラルド・ジェンタ※によって
デザインされた「インヂュニアSL」を発表。
出典:IWC
※パテックフィリップ:ノーチラス
オーデマピゲ:ロイヤルオーク
などのデザインを手がけたデザイナー。
同一人物がデザインしたこともあり、
ノーチラス・ロイヤルオーク・インヂュニアSL共に
似た感じのデザインです。
機械式時計のニーズの高まり
1980年代半ば、機械式時計の人気が高まりを見せたころ、
1985年に「ダ・ヴィンチ」コレクションから永久カレンダーを
搭載した「ダヴィンチ パーペチュアルカレンダー」を発表。
そして、
1989年、耐磁性能500,000A/mを持つ「インヂュニア」、
1990年、「グランド・コンプリケーション」、
1993年、創業125周年を記念して125本のみ生産された
「イル・デストリエロ・スカフージア」
などを発表、IWCも時代の変化と共に変化していきました。
リシュモングループ傘下へ
そして2000年、自社製ムーブメント「キャリバー5000」を開発、
「ポルトギーゼオートマチック」、
「インヂュニア オートマチック」などに搭載。
また、クオーツショックによる影響によって、
他社ムーブメントを使用していたIWCにとっては、
1970年代以来の自社開発ムーブメントとなりました。
また同年、リシュモン・グループ※の傘下へ入ります。
それ以降も、
「ポートフィノ」、「インジュニア」、「ポルトギーゼ」、
「アクアタイマー」、「パイロットウォッチ」、「ダ・ヴィンチ」の
6つのコレクション。
これらについて、新作発表などを通じて拡大を続けて現在に至ります。
※リシュモングループ
主にジュエリー、時計、ファッションブランドの運営元会社を
傘下に保有する企業グループ。
宝飾品、時計
- カルティエ
- ヴァンクリーフ&アーペルズ
- Aランゲ&ゾーネ
- ボーム&メルシエ
- IWC
- ジャガールクルト
- パネライ
- ピアジェ
- ロジェ・デュブイ
- ヴァシュロン・コンスタンタン
服飾
- Chloe
- dunhill
- ALAIA
筆記具など
- モンブラン
など、多岐にわたっているグループです。
特徴について
では、続いてIWCの特徴について説明をしていきます。
永久修理を行なっている数少ないブランドの1つ
オーバーホールに使用する交換部品について、
各メーカー毎に保有期間が定められています。
■例
グランドセイコー
→10年
ロレックス
→25年
保有期間が過ぎて、部品が無くなった場合、
メーカーでは修理やオーバーホールができません。
ただし、IWCについては、永久保証を掲げていて
ブランドが無くならない限りは永久にメンテナンスを
受けることが出来る数少ないブランドの1つです。
そして、それが可能な他のブランドは次の通りです。
■永久修理が可能な時計ブランド
パテックフィリップ
オーデマピゲ
ヴァシュロン・コンスタンタン
ジャガールクルト
つまり、親から子へ、子から孫へといった形で
腕時計を受け継いでいくことが可能です。
ちなみにロレックスは保有期間が25年と上記で
記載しましたが、25年を過ぎた場合も、
本国スイスのジュネーブであれば修理及びオーバーホールは
可能となりました。
ただし、料金は100万円からと高額かつ納期が1年と
かなり長いようです。
こちらは参考まで。
独自の自社規格を設けて、テストしクリアしたものだけを商品化
高級時計でよく規格として「クロノメーター規格」と
呼ばれる規格があり、この規格をクリアすれば
ムーブメントの精度が保証されるといったものです。
腕時計のダイアル上で
「chronometre(クロノメーター)」などという
表記がある時計はその規格を通過した製品です。
しかしIWCについてはこの規格に参加せず、
自社規格を設けています。
クロノメーター規格よりも厳しい規格と言われており、
それをクリアしたものだけが商品化されます。
そして、生産された商品は10日間にわたる検査を受けて
ユーザーの元に届くといった仕組みです。
永久保証も、自社規格を設けているのも技術力があるからこそ
なし得たことだと思います。
もし、購入を検討されているのであれば参考材料の1つとして
捉えていただければと思います。
現在展開しているコレクションに関して
続きましては、IWCにて展開している腕時計について
コレクションごとに特徴など説明します。
パイロットウォッチ
文字通りパイロット向けのパイロットウォッチです。
文字盤の12時位置にあるトライアングル・インデックスと
呼ばれる白く大きな三角の目印となるものがあるのが特徴です。
これによって、操縦時でも瞬時に時間を把握できるように
工夫がなされています。
また、全体的に文字盤の視認性が高く見やすいです。
ブレスレットの種類もレザー・ステンレスと種類があり、
用途などに応じて選ぶことも可能です。
尚、同コレクションに、
「ビッグ・パイロット・ウォッチ」と呼ばれる
一部文字盤のサイズが大きいものがあります。
こちらについては、バランスなどを考慮すると
服装など選ぶタイプになるかと思います。
ポルトギーゼ
ポートフィノ
ダ・ヴィンチ
インデュニア
アクアタイマー
IWCが展開しているダイバーズウォッチと呼ばれるコレクションです。
こちらのコレクションも同様にシンプルで視認性が
高いデザインです。
ただし、他のブランドで展開されているダイバーズウォッチと
比較すると、回転ベゼルと呼ばれる潜水時間を
確認するためのものが時計ケース外部についているものが
有名ですが、こちらはインナー回転ベゼルと呼ばれる
文字盤内部の外側に装備しています。
(時計のケースの内側です。)
※ケース外部で有名なものだとロレックスのサブマリーナなどです。
3針タイプのモデルですと、文字盤のサイズが42mmと
サイズは標準といったサイズですが、
クロノグラフ搭載モデルについては、
44〜45mmと大きめです。
基本は、ラバーブレスレットと呼ばれるゴム製のブレスレットと
ステンレススチールのブレスレットとなります。
また、クイック交換システムと呼ばれる
簡単にブレスレットを交換できるシステムを採用しており、
ブレスレットの交換が可能となっています。
以上が、展開しているコレクションの特徴となります。
各コレクションごとに特徴はありますが、
全体的にシンプルなデザインとなっています。
また、レザーブレスレットを使用している
いわゆるドレスウォッチと呼ばれるタイプの腕時計が
多い印象です。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
他の高級時計などと比べると、華美な装飾を施さず
シンプルなデザインの時計が多いです。
「質実剛健」とよく言われていますが、まさに
その通りだと考えます。
また、数少ない永久保証をおこなっている
時計ブランドの1つでもあります。
「シンプル」
「代を跨いで使用することが出来る」
これらの言葉にもし反応するのであれば、
購入する候補の1つとして検討するのもありだと思います。
参考になれば幸いです。
ご覧いただき、ありがとうございました。