昨今、腕時計に限らず様々なものが高額で落札され、
ニュースとなっています。
そこで、今回はこれらのオークションを行っている
国際的に知名度のある競売会社について、
いくつかみていきたいと思います。
サザビーズ
世界最古の競売会社。
1744年にロンドンで書籍の売買をしていた
サミュエル・ベーカーが、売主と買主が取引をする場を
提供する目的で開催した古書のオークションが始まり。
サザビーズでの高額落札の一例
①アルベルト・ジャコメッティ 《Le Nez》
落札価格:7,839万6,000ドル(約89億4,757万円)
出典:sothebys
②サンドロ・ボッティチェッリ 《Portrait of a young man holding a roundel》
落札価格:9,218万4,000ドル(約96億1,396万円)
出典:sothebys
③パテック・フィリップ懐中時計
落札価格:2,130万ドル(約24億6,000万円)
出典:sothebys
④Rolex デイトナ Ref.16516 ラピスラズリ文字盤
落札価格:2,537万香港ドル(約3億5,000万円)
出典:sothebys
クリスティーズ
1766年、イギリスにて設立。
元々の主要な取り扱い商品は、
18世紀の頃から英国の最も大きな伯爵家などのコレクションなど。
アートなどのオークションが主。
クリスティーズでの高額落札の一例
①レオナルド・ダビンチ 「サルバトール・ムンディ」
落札価格:4億5,030万ドル(約508億円)
出典:christies
②パブロ・ピカソ 「アルジェの女たち(バージョンO)」
落札価格:1億7,936万5,000ドル(約214億円)
出典:christies
③パテック・フィリップ Ref.2497
落札価格:626万スイスフラン(約5億4,000万円)
出典:christies
ヘリテージ・オークションズ
1976年アメリカ テキサス州ダラスで創業。
希少なアンティーク貨幣を扱う収集品オークションとして
知られています。
コインに関しては世界最大の取引量と言われています。
ヘリテージ・オークションズでの高額落札の一例
①ノーベル平和賞のメダル
落札価格:1億350万ドル(約140億円)
②モハメド・アリ 「キンシャサの奇跡」で獲得したベルト
落札価格:618万ドル(約8億4,300万円)
③スーパーマリオ64
落札価格:156万ドル(約1億7,200万円)
④ロレックス 14Kゴールド Ref.6241 ポールニューマンデイトナ
落札価格:80万4,500ドル(約8,900万円)
フィリップス
1796年、イギリス・ロンドンにて設立。
マリー アントワネット女王の邸宅の絵画や
ナポレオン ボナパルトの家庭用品を販売することで
国際的な認知を得ており、バッキンガム宮殿内で
オークションを開催した唯一のオークション ハウスと
なっています。
フィリップスでの高額落札の一例
①バスキアの大作《Untitled》(1982)
落札価格:8,500万ドル(約109億円)
→元zozo前澤友作氏によって出品
出典:phillips
②ポールニューマンデイトナ Ref.6239
落札価格:1,775万2,500ドル(約20億2,609万円)
出典:phillips
③デイトナ ユニコーン Ref.6265
落札価格:593万7,500スイスフラン(約6億4,700万円)
出典:phillips
ボナムズ
1793年、ロンドンで設立。
当時最も有名な版画商の一人であった
トーマス・ドッドによって設立。
1850年代までに、宝飾品、磁器、家具、武器と鎧、
ワインなど、あらゆる種類の骨董品を扱っていました。
ボナムズでの高額落札の一例
①スコッチウイスキー 「マッカラン・バレリオ・アダミ1926」
落札価格:84万8,750ポンド(約1億2,500万円)
出典:bonhams
②山崎55年
落札価格:500万香港ドル(約6,800万円)
出典:bonhams
③Rolex 1975年製英国軍専用 Submariner
落札価格:20万250ポンド(約3,100万円)
出典:bonhams
④パブロ・ピカソが所有していた腕時計
落札価格:21万9,050ユーロ(約2,900万円)
出典:bonhams
以上が、簡単な概要とニュースなどで話題で
取り上げられたものについて、
一例ですが挙げてみました。
続いては出品、入札などについてみていきます。
出品について
オンラインフォームなどから、出品を考えているものについて
情報を入力し、オークションハウスの担当者と
やりとりすることが、主のようです。
オークションハウスによっては、日本にオフィスがない場合もあり
その場合は、代行している会社があるので、
そちらに連絡し、進めていく方が進めやすいかと思います。
今回紹介したオークションハウスの場合は、
「ヘリテージ・オークションズ」がその例です。
■参考URL
Heritage Auctions
入札について
入札方法については、大まかにみてみると、
下記のように方法が分かれます。
1. 現地オークション会場入札
2. 不在、または事前入札(書面にて参加)
3. 電話入札
4. オンライン入札
※書面にて参加
書面で入札を行いたい出品物に対して、
入札における限度額を記載して入札に参加する。
ただし、いずれを行うにしても、web上などで
事前にアカウント登録が必要となります。
一例として、サザビーズの入札案内については
下記の案内があります。
なお、入札できた場合は、入札金額以外に
「Buyer’s premium」と呼ばれる手数料を支払う必要が有ります。
例として今回もサザビーズを挙げますが、
NYが会場の場合は下記の通りです。
・100万ドルまでの価格
→25%
・100万ドル以上450万ドルまで
→20%
・450万ドル以上
→13.9%
そして、その他にもオークション開催地で税金が
発生する場合が有ります。
(NY州税・VAT税等)
そして、輸送料については別となっています。
なので、利用する場合は入札金額以外にも
税金等の費用が発生するため、念頭に置いておく必要があります。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
オークションハウスについては、ニュースで
取り上げられたものを見てみると、強みなどが見えてくるかと
思います。
また、入札については結構な費用がかかるため
気軽に利用ということも難しいかもしれませんが、
頭の片隅にあるだけでも、もしかしたら
見えるものが変わってくるかもしれません。
参考になれば幸いです。
今日もご覧いただきありがとうございました。